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コレステロール

LDL(悪玉)コレステロールは心臓の冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)と重大な関連性があります。
またHDL(善玉)コレステロールの値も重要となります。
高血圧や糖尿病、心筋梗塞の既往歴がある場合は、治療管理目標が変わってきます。
心筋梗塞の予防的観点から、循環器専門医による治療を相談しながら行ってまいります。

 

健常な人では、からだ全体のコレステロールの量は、肝臓で作られる量、小腸から吸収される量、からだの中で利用される量、そしてからだの外に排泄される量のバランスが適切にとられていて、一定に保たれています。
これらの調節の仕組みがうまくいかなくなってバランスが崩れると、血液中の『LDL(悪玉)コレステロール』が増えてしまいます。LDLコレステロールは血管に沈着し、『動脈硬化』を引き起こします。これまでの数多くの研究から、LDLコレステロール値が高いと、動脈硬化を起こし、狭心症や心筋梗塞を発症しやすくなることが証明されています。

『LDL(悪玉)コレステロール』は心臓の冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)と重大な関連性があり、日本人を対象とした研究では、LDLコレステロールが140mg/dlを超えると冠動脈疾患が2.8倍になったとの報告もあります。診断基準は140mg/dl以上ですが、『HDL(善玉)コレステロール』の値も重要となり、悪玉と善玉の比率が重視されております。LDLコレステロール値が正常でも、HDLコレステロール値が低いと心筋梗塞の確率が増すため、動脈硬化の予防には悪玉と善玉のバランスを示す“L/H比”が参考となります。L/H比が2.5以上だと動脈硬化リスクが上昇するため、他の病気がない場合は2.0以下に、高血圧や糖尿病、また既に心筋梗塞など動脈硬化の病気がある場合は1.5以下を目標とします。
コレステロールの値をみるだけでなく、他の危険因子や既にある動脈硬化の状態をみて治療することが大切です。

食事は基本的に、食物繊維の多い食品やn-3系多価不飽和脂肪酸の多い青背の魚、n-6系多価不飽和脂肪酸の多い大豆を増やし、いわゆる日本食(魚、大豆、野菜、未精製穀類、海藻を十分に、乳、果物、卵を適量に、肉の脂身、バター、砂糖・果糖を控える。ただし減塩で食べる)を意識しましょう。
コレステロールを減らすことで、心筋梗塞が起こるのを防いだり、死亡率を減らしたりできることが証明されています。したがって、食事療法をして血液中のコレステロール値が目安とされている値まで低くならない場合は、食事療法に加えて薬を使うことが基本になります。

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